MATSUKI CO.,LTD.

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2024A/W PITTI UOMO 105 REPORT

PITTI IMMAGINE UOMO 105 For 24 AUTUMN / WINTER

“PITTI TIME” REPORT

 

年明けの開催が恒例になっているPITTI UOMOへ今年も行ってきました。今回は2024年秋冬コレクションの展示になります。
コロナショックを乗り越えたファッション業界は、ヨーロッパやアメリカを中心に再び勢いを取り戻しつつあり、今回の来場者もそういった国の来場者が多かったようです。一方で中国などアジア諸国は回復の途中にあるようです。

 

以前はLARDRNIを筆頭にスーツなどクラシカルなスタイルの提案が目立っていたPITTIですが、ここ数年は時代の変化とともに提案されるスタイルも変化を遂げてきました。ファッションは時代を表すと言いますが、いまの時代は合理的でかつ自然体なもの、そして生活に溶け込むファッションが求められているのだと感じています。

 

今回のPITTIで感じたポイントは、上質で表情のある素材、テーラーリング技術を駆使した自然体で上品なアイテム、ホワイトを中心とした優しいナチュラルカラーのコーディネートの3つです。
ベースカラーはホワイト、ライトグレー、ライトベージュがメインになっており、そこに淡いトーンのパープルやスカイブルー、グリーンなどを組み合わせたコーディネートが来季のトレンドと言えそうです。これから買い足すものはネイビーやグレーにしてもワントーン明るいモノを選ぶのが良いかもしれません。
ドレスアイテムとして目立っていたのはダブルブレステッドのスーツやジャケットです。
素材はフランネルやブークレなど表情のあるものを使った提案が非常に目立っており、コーデュロイの提案もかなりのボリュームでした。コーデュロイにしても色のトーンを上記のようなものにすることで、カントリーというより上品で洗練されたテイストに仕上げているのが印象的でした。ニットと組み合わせたスーツの着こなしは、もはや定番として認められているような雰囲気を感じました。今後も実用的で快適なものというのは、セオリーに拘らず受け入れられていくのかもしれません。
今回はコートやブルゾンの首元にファーをあしらうモデルが非常に増えていました。
来季はリッチな空気感をまとったアイテムが中心になっていきそうです。
ブースのウィンドウは雪山やリッチなヴィラを連想させるウィンターリゾートをイメージした打ち出しが多かったです。
また、キャンプなどアウトドアなライフスタイルは世界的にも人気が高まっているので、カジュアルやスポーツ寄りのメーカーは、よりリアルなアウトドアスタイルの打ち出しが目立っていました。

 

MATSUKIの24AWコレクションでは、上質なウール原料を使用したホワイトフランネルなど、ビジネススーツ以外で楽しめる素材もたくさん仕込んでいます。テーラードアイテムの幅は年々広がっているので、自分にぴったりのアイテムをお気に入りの生地で仕立てみるのは如何でしょうか。

24AWコレクションの立ち上がりを楽しみにお待ちください。

 

Words: Takuya Ito