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2018A/W PITTI IMMAGINE UOMO 93 REPORT
PITTI THEMA “PITTI LIVE MOVIE”
先日、イタリアのフィレンツェにてPITTI IMMAGINE UOMO 93(2018.1.9-12)が開催されました。
今回は2018秋冬製品の展示会です。松希の2018秋冬生地企画はほぼ仕込みを終えている段階ですが、PITTIでの傾向を見て仕込みの最終調整をするのが毎シーズンの流れです。開催初日のフィレンツェはあいにくの雨でしたが、その分会場内は人が多く各ブランドブースは大変賑わっていました。
会場入りしてすぐに感じたのはやはり英国調という流れです。今回のPITTIでは、各ブランド、来場者の着こなしから”英国”、”HERITAGE”、”TRADITIONAL”というテイストが随所に見られ、個性の差はあるもののトレンドの大きな流れを象徴するように、会場全体の雰囲気にも統一感があったように思います。
18秋冬シーズンでは、いよいよ英国調のトレンドが本格的に市場に浸透していきそうです。提案としては近年増えてきたクラシックなスーツスタイルを軸に、コーデュロイのセットアップやソフトツイードのアウターなどが特に目立っていました。トーンはマロンやテラコッタなどブラウン系のバリエーションが豊富で、全体的にはボタニカルなトーン、そこにやや鮮やかなボルドーやグリーン、オレンジが挿し色に添えられていました。生地にフォーカスをするならコーデュロイ、ソフトツイード、グレンチェック&ハウンドトゥースのカラーバリエーションが印象的で、これらは松希の18秋冬企画にも重点的に盛り込むことにしました。
仕立てや仕様、コーディネートによって古さを感じさせない新たなる英国式は、PITTI来場者の着こなしや現地ショップのセレクションをみても、大いにイタリア人たちを虜にしているようです。