news
2025AW MILANO UNICA REPORT
前回のミラノウニカからあっという間に半年が経ち、今回は25AWのMILANO UNICAへ行ってまいりました。ミラノも日中は日差しが強く30℃越えが続きましたが、朝晩は20℃近くまで下がる日もあり日本より過ごしやすい気候でした。
ミラノウニカの会場ではほぼコロナ前の来場者数に戻り、減っていたアジア圏からのバイヤーも多く各ブース賑わいを見せていました。
25AWの傾向として、各イタリアメーカーは太い糸を使った目付のしっかりついた英国調のクオリティとSUPER150’s以上のウール、カシミア、シルクなどラグジュアリー路線のクオリティが多く見受けられました。ヨーロッパも日本と同じように重衣料の売れ行きが高価格帯と低価格帯にはっきり分かれているようで価格勝負ではなくしっかり素材で勝負できるクオリティに力を入れてました。
カラーバリエーションとしては25SSのPITTIでも多く見られたようにネイビー、ブルー系傾向が25AWでも引き続き見られ、ブルーグレー・サックスブルー、ティールブルー(マガモの頭から首にかけての羽の色)といったブルーの並びが新鮮でした。
ここ2-3年トレンドだったブラウン、ベージュ、アイボリーもまだまだ健在ですが日本人のライフスタイルにはネイビー、ブルー系のほうが落とし込みやすいのではないでしょうか。
プライスはイタリアメーカーでは2-5%ほど下がり安定してきましたが
やはり為替の影響でどうしても24AWよりも値上がりしてしまい、そこが一番の壁です。
英国は現状維持か多少の値上がりは避けられず、さらにこの為替ですので値上がりを非常に感じます。
MATSUKIとしては今後もメーカーとしっかりコミュニケーションをとって、人の心を動かす魅力的な生地の企画に注力したいと思います。
24AWのバンチブックにもMATSUKIのこだわりが詰まった生地が多く収録されています。まもなく仕上りますので楽しみにお待ちください。
Words: Shogo Makita