MATSUKI CO.,LTD.

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2026SS MILANO UNICA REPORT

久方ぶりにイタリア・ミラノで開催されるMILANO UNICA 2026SSへ行って参りました。

天候に恵まれなかったかもしれませんが、同時期の日本と同じくかなり冷えてビエラのほうでは雪の予報になるなどアウターは手放せませんでした。街中はとても賑わっており、観光客など人通りは多く活気を感じました。ただ日本人観光客は円安の影響の為かほとんど見かけませんでした。

 

 

来場者は昨年より10%増の12000人(海外からは4800人)ほどが訪れ、UNICAの会場には日本人のバイヤーが多く見受けられて、日本のテキスタイルへの関心の高さが感じられました。

 

今回のMILANO UNICA のテーマは「LAND」

自然を理解し、持続可能な個人と社会の調和と、未開拓の土地へのフロンティアスピリッツのように新しいアイデアの発見、イノベーションを求めることを象徴するテーマだと感じとれます。

 

2026S/Sカラーの傾向は依然としてナチュラルカラーで、ベージュ~ライトグレーの打ち出しが多かったです。ネイビーカラーだとネイビーブルーからサックスまでのグラデーションのコレクションが多く、特に洗いをかけたようなスモーキーなネイビーブルーやブルーグレーが印象的でした。

最近、松希でも取り扱いが多くなっているネイビー×グリーンのティールブルーもトーンが明るくなって季節感を表現していました。

差し色は鮮烈なイエローや落ち着きのあるブラウン(赤茶系)が多く、イエローは緯糸使いや筋糸にブラウンはベースカラーに多く見られました。ナチュラルカラー基調がベーシックでも少しずつカラートーンが変化している印象です。

 

素材はラグジュアリーなリネン系が多く、ウール、シルクと上品にミックスした提案やウールの強撚や弱強撚のようなハリのある生地の提案の多さにクラシックの流れが復活する兆しが感じられました。

また、松希が継続して取り扱っているMARLANE EXTENDERと同じようなW100%のスーパーストレッチを提案するメーカーが多数ありました。

 

生地原価はメーカーに確認しつつ、25S/Sから全体の1/3は値上がり、2/3は据え置きの印象でした。大幅な為替変動がなければ生地単価は小幅の動きになると思えます。

世界的な物価高によってコストを抑えるためウール以外の異素材で作られたスーツが多くなってきた昨今、ビエラでのウール織物の生産量が減ってきていますが、松希は継続してイタリア、イギリスの高品質なウール素材を取り扱っています。

その素材でトレンドを踏まえた生地からクラシカルな生地で構成され、質を追求するユーザーにスーツ1着の価値や重みをより感じて頂ける生地が松希バンチに入っておりますので、是非お手に取ってご覧ください。

 

Words: Hitoshi Watanabe

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PITTI UOMO 107 REPORT

“PITTI FIRE”

 

今年も1月中旬にフィレンツェにて開催されたPITTI UOMO 107 (25AWシーズン向け)に行って参りました。

来場者は2万人に迫る数で前回から120%程増加しており、コロナ後は年々増加しているという傾向です。(出展ブランドは約790)

イタリアを除くバイヤー来場者の上位国は、ドイツ、スペイン、英国、オランダ、トルコ、日本、米国、フランスです。

これはメンズウェア業界やドレスウェアの未来について、国際的に意欲的な姿勢が反映されているものだと感じます。

 

今回のテーマはFIRE。変革期にあるドレススタイルやメンズファッションの在り方について、新たに創造していく意欲や本能的でチャレンジングな姿勢を表しているように感じました。各ブランドもそのような今の温度感を体現するような素晴らしいコレクションが多く、細かな変化を感じられる展示会となっていました。

 

ラグジュアリーカテゴリーではQuiet Luxuryという言葉も生まれ、落ち着いていて自然体、そして上品なスタイルが近年のトレンドになっていましたが、今回はそれをベースに綺麗なカラー、ニット、デニムなどテーラードとカジュアルを上手く融合させたような提案が打ち出されており、スタイリングの進化を感じました。

その筆頭はブルネロクチネリで、<アナムネシス(想起)>というコレクションテーマのもと、従来のライトグレーやライトベージュのグラデーションをベースにバーガンディやパープルなど美しい色を加えたコーディネートが新鮮でした。最近は市場にも定着し他ブランドでも多く見るようになった従来の”Quiet Luxury”なコーディネートを昇華させたような打ち出しは、今後のトレンドを導いていくような素敵なコレクションでした。

 

クラシックなスーツスタイルは前回コレクションから復権の兆しがあり、ただニットなどカジュアルなアイテムと組み合わせたスタイリングが主流で、自然体で生活に馴染むスタイルが好まれる現在の流れが反映されたものになっていました。

 

スーツについては世界的に見ても、ビジネス一辺倒だった用途から多様な解釈が浸透してきている段階で、これまでのルールに捉われないような提案は今後スーツの可能性を広げていくものだと思います。

こうした流れだからこそ、原点とも言えるクラシックスタイルが輝いてみえてくるのもファッションの面白さ。どのようなスタイリングであれ、良い仕立て、上質な天然素材は各ブランドでベースになっており、その上でカラーやコーディネートで時代をとらえていくというのが、スーツを取り巻く大きな流れだと感じます。

 

 

カラーの傾向は挿し色としてバーガンディ/ パープルは25AWの大きなトレンド。ベースカラーは淡いグレー系のナチュラルカラーのグラデーションは継続しつつ、ベージュからブラウンといったこれまでより色味の濃いものの提案が新たに増加していました。ブラウンは重要なカラーになると思われます。ネイビーはダークネイビーの提案が多く、同色またはモノトーンで合わせるなどグレー系の柔らかいコーディネートとは対照的な世界観を演出していました。

他にはグレイッシュカラーが注目で、グレイッシュなグリーンやブルーグレーなどはその代表格です。

Quiet Luxury + アクセントというのが25AWの流れかも知れません。

 

また、クラシック、ラグジュアリー、カジュアル、スポーツ、日常などこれまで独立したカテゴリーだったものを融合させていこうという気概もコレクションから感じ取れます。

確かにあらゆるものの区分けが緩やかになっている現代では、その流れがファッションに届くのも必然かもしれません。

それと同時に本物志向のマインドも高まっているので、歴史や技術、感性に裏打ちされたもの、実用的かつ芸術的に複数の要素を融合させたもの、逆に一つの要素に専門的に特化したもの、などはっきりとした個性と実力を伴ったコレクションブースが特に人気が集中していたことも今回の傾向です。

 

25AWのMATSUKI コレクションでは、現実的でいてより上質な素材のシェアを高めています。お客様の一着にかける想いの比重が高まっていると感じているからです。それに加えて、スーツ作りの楽しさを体験して頂けるよう、上記のトレンドも踏まえた多彩なコレクションを仕込み中です。

少し先になりますが、25AWコレクションの立ち上がりを楽しみにお待ちください。

Words: Takuya Ito

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新年のご挨拶

謹んで新年のお慶びを申し上げます。

 

旧年中は格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申しあげます。

本年もMATSUKI一同、より一層尽力して参ります。

 

弊社は1月6日(月)より営業を開始いたします。

 

令和7年 元旦

MATSUKI

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システム障害のお詫びと復旧のお知らせ

システム障害のお詫びと復旧のお知らせ

メールのシステムトラブルにより「mtk-jp.com」宛のメールが

12/21から利用できない事案が発生しておりました。

さきほど復旧し、現在は使用可能となりましたので、ご報告いたします。

ご多忙な師走の折りに大変ご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。
今後ともよろしくお願いいたします。

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年末年始休業日のお知らせ

拝啓 時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。

平素は格別のお引立てを賜り厚く御礼申し上げます。

 

さて、標記に就きまして、誠に勝手ながら下記のスケジュールとさせていただきます。

何卒ご了承賜ります様よろしくお願い申し上げます。

 

最終出荷日  12/26 (木)

年末年始休暇 12/28 (土) 〜 1/5 (日)

年始営業日  1/6 (月)

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2025AW MILANO UNICA REPORT

前回のミラノウニカからあっという間に半年が経ち、今回は25AWのMILANO UNICAへ行ってまいりました。ミラノも日中は日差しが強く30℃越えが続きましたが、朝晩は20℃近くまで下がる日もあり日本より過ごしやすい気候でした。

ミラノウニカの会場ではほぼコロナ前の来場者数に戻り、減っていたアジア圏からのバイヤーも多く各ブース賑わいを見せていました。

 

 

25AWの傾向として、各イタリアメーカーは太い糸を使った目付のしっかりついた英国調のクオリティとSUPER150’s以上のウール、カシミア、シルクなどラグジュアリー路線のクオリティが多く見受けられました。ヨーロッパも日本と同じように重衣料の売れ行きが高価格帯と低価格帯にはっきり分かれているようで価格勝負ではなくしっかり素材で勝負できるクオリティに力を入れてました。

 

カラーバリエーションとしては25SSのPITTIでも多く見られたようにネイビー、ブルー系傾向が25AWでも引き続き見られ、ブルーグレー・サックスブルー、ティールブルー(マガモの頭から首にかけての羽の色)といったブルーの並びが新鮮でした。

 

ここ2-3年トレンドだったブラウン、ベージュ、アイボリーもまだまだ健在ですが日本人のライフスタイルにはネイビー、ブルー系のほうが落とし込みやすいのではないでしょうか。

 

プライスはイタリアメーカーでは2-5%ほど下がり安定してきましたが

やはり為替の影響でどうしても24AWよりも値上がりしてしまい、そこが一番の壁です。

英国は現状維持か多少の値上がりは避けられず、さらにこの為替ですので値上がりを非常に感じます。

 

MATSUKIとしては今後もメーカーとしっかりコミュニケーションをとって、人の心を動かす魅力的な生地の企画に注力したいと思います。

 

 

24AWのバンチブックにもMATSUKIのこだわりが詰まった生地が多く収録されています。まもなく仕上りますので楽しみにお待ちください。

 

Words: Shogo Makita

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2024年 夏季休業のお知らせ

株式会社松希は、下記の期間を夏期休業日とさせていただきます。

 

2024年 8月10日(土)〜 8月18日(日)

ご繁忙の折柄何かとご迷惑をおかけすることと存じますが、何卒ご了承のほど、よろしくお願い申し上げます。

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PITTI UOMO 106 REPORT

PITTI UOMO 106 REPORT
“PITTI LEMON”

 

今年も早いもので気づけばPITTIの季節です。6月のPITTIは来年2025年春夏シーズンの展示会で今回もじっくりと回ってきました。

来場者数は15000人に登り、海外からの訪問の割合は46%となっていました。コロナ回復後は回を重ねるごとに来場者数は増加傾向で、取りわけ海外からの訪問のシェアが特に高まっています。グローバルなファッション展示会として、PITTIは依然として重要な役割を果たしているのだと思います。

 

 

今回のテーマはPITTI LEMON。イエローはエネルギーに満ち、希望や幸福を象徴する色ですが、会場全体でそんなフレッシュな活力を感じる提案や打ち出しが目立っていました。加えて自然との調和も大切なメッセージです。

 

24SSシーズンはエクリュを軸としたホワイト〜ベージュのグラデーションがキーポイントになっていましたが、25SSではこの上品なナチュラルカラーのグラデーションの重要度は継続しつつ、カラーの打ち出しもはっきりと増えていました。
ダークネイビーからサックスブルーまで、ブルーのグラデーションは一番のインパクトがありました。ダークネイビーとホワイトの上品モノトーン、ブルーグレーのセットアップ、淡いナチュラルカラーの差し色にサックスブルー、エレガントなリゾートを連想するエメラルドブルーなど、ずばり25SS風コーディネートの鍵はブルーの使いこなし方になると感じました。

メインカラーとしても差し色としても使えるブルーは非常に取り入れやすいカラーであり、来季は既に持っているアイテムも含めて色々なコーディネートを楽しんでみるのは如何でしょうか。

その他のカラーでは瑞々しいモスグリーン、オレンジベージュやイエローベージュ、濃淡のバイオレットピンクなどがトレンドカラーと言えそうです。大きくは継続のトレンドカラーですが微妙なトーンがシーズンで変化している印象です。
自然との調和や落ち着きを感じた24SSから比べると、そのベースを基調にして海や森、フルーツなどを連想する明るいカラーが加えられ、”動”を感じるコレクションになっており、25SSシーズンはよりアクティブな志向がファッションに込められていると言えるかもしれません。

 

 

ドレススーツのカテゴリーについては、テーラードブランドの出展減少は寂しさを感じるものの、今回テーラーリングアイテムは復活の兆しで、スーツやセットアップの露出は非常に高かったです。シャツジャケットが提案の主役だったここ数年を経て、ドレッシーな形のジャケットやスーツが復権の印象です。ただし展示会ということもありますが、素材はリネン系が圧倒的で、リネントレンドはしばらく続きそうです。よりドレッシーなカテゴリーでは、シルク混やモヘア混、フレスコなど、上質な天然素材やクラシックかつ洗練された素材というところが大きなポイントになりそうです。
その他ではオルタネートやカラーストライプのシャツも多くのブースで見られ、中でもやはりブルーを取り入れたシャツやネクタイなどが目を惹きました。
スタイルとしては余計ないじりを加えないストレートなクラシックスタイルを基調とし、素材や色使いで洗練さと新しさを表現していくというのがドレスの25SS的着こなしになっていくと思います。

スーツの概念は本場であるヨーロッパを中心に確実に変わりつつあり、リネンスーツの提案もその象徴的な例だと言えます。私たちの日本でも、特にオーダースーツの分野ではTPOを押さえた上で、より一層”ファッション(スーツ)を楽しむ”という要素をもっと高めてもいいのかなと感じています。そんな気になるような、エネルギーに満ちた今回の展示会でした。

 

 

MATSUKIの25SSコレクションでは、PITTIを彩ったキーカラーを沢山盛り込み、そしてこれまで以上に上品でラグジュアリーな天然素材にも注目してラインナップを仕込んでいます。今回は新たな生地ブランドも幾つか加えており、PITTIに負けないような明るく楽しさに満ちたコレクションを展開していきたいと思っております。来年の立ち上げを楽しみにお待ち頂けましたら幸いです。

Words: Takuya Ito

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