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2019S/S PITTI IMMAGINE UOMO 94 REPORT
先日開催されたPITTI IMMAGINE UOMO 94へ行ってきました。
今回は19春夏の展示会です。毎回、PITTI(既製服の展示会)に先立って開催される MILANO UNICA(生地の展示会)で次シーズンの傾向をチェックするのですが、イタリアの既製ブランドがその生地をどのように取り入れていくのか、PITTIではその流れをキャッチしていくことが一つの楽しみになっています。今回のPITTI会場も大変盛況で、世界各国のバイヤーやメディアが集まっていました。またフィレンツェではPITTI期間中にかなり大きな?ロックフェスの開催もあって、フィレンツェという小さな町に世界のファッショニスタやロッカーたちが押し寄せている感じでした。
PITTI会場を周って感じたポイントは、”RETRO” “RELAX” “RESORT“の3つです。大きな流れとしての英国調トレンドも前回から継続していて、 日本市場でもさらにその傾向が現れてくるのではと感じています。
ドレススタイルでは、英国ディティールとリラックス感のあるシルエット、軽量素材や機能素材などを掛け合わせてクラシックな顔つきに快適性を持たせた提案が目立っていました。
生地パターンについては、千鳥やグレンチェックに加えて ガンクラブや小柄にオーバーペンを切ったような柄が目立ち、英国パターンのバリエーションはより広がりを見せていました。これはUNICAでも見られた傾向で、英国パターンのバリエーションは松希の19春夏コレクションでも多く仕込んでいます。
カジュアルスタイルではレトロなリゾートスタイルの打ち出しが多く、アイボリーやテラコッタなどのコロニアルカラー、ボタニカルなプリントシャツ、リラックスシルエットのドローコードパンツ、レトロプリントのネッカチーフ、エスパドリーユなどのアイテムが目立っていました。
そして今回は鮮やかなカラーが増えていたのが前回との違いで、特にイエローやオレンジ系のカラーを差し色にしたブランドが多かったです。他には、レザーアイテムやハリントンジャケットは19秋冬に向けてさらに提案が増えていくような予感のする展示でした。総じて、古臭さを感じさせず快適性も備えたクラシックなドレススタイルと、品を感じるレトロなリゾートスタイルは19春夏の柱になっていきそうです。
松希の19春夏生地コレクションは、今回のPITTIでの傾向も踏まえて、先日仕込みの全てを終えました。
展開が始まるのは半年先になりますが、生地の柄にも小さな変化は沢山あるので是非楽しみにしていてください!